働き者ブログ

気を抜くとすぐサボってしまう自分に自戒の念を込めて・・・

ある下積みミュージシャンの話

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ここは都内某所の音楽事務所。

何やら二人の男性が話している。二人とも神妙な面持ちだ。どうやら、一方はヒット作に恵まれない30代半ばのミュージシャン、相手の男性はそのマネージャーのようだ。現状の問題と、今後の進め方を打ち合わせしているようだ。

 

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 マネージャー:「だからー、もう少し大衆ウケする要素が必要なんだって」

 

ミュージシャン:「いや、俺の曲の良さは、分かる人には分かるから。」

 

マネ:「いや分かる。それは分かるよ。確かにお前の作品は誰とも違う。俺が惚れ込んでるのもそこだよ」

 

ミュ「そうだろ?俺はこれからもこのやり方でやっていくよ。」

 

マネ「いやいや、だからそれじゃあ売れないんだって。いいか?売れて聞いてもらえなければこの世界じゃ”存在してない”も同然なんだよ。わかるだろ?」

 

ミュ「それでスタイルを変えたら、それこそミュージシャンの価値なんてないだろ?」

 

マネ「いや、だからもう少し固定ファンを付けてさ。好きなことが出来るのはそこからなんだよ。いまはまだお前にそのチカラがないんだから。世の中の評価が出てから思う存分好きなことをやればいいんだよ。違うか?誰もがそういう道を通るんだよ、下積みのさ」

 

ミュ「自分の好きな様にできなくなったら音楽やる意味なんてないよ。大衆に”ウケる”ことを目的にしちゃったら自分を失うだけだ。そういう商業的なテクニックとか興味ないわ」

 

マネ「だいたい作風だってバラバラじゃないか。このまえボッサをやりたいって言ったかと思ったら今度はジャズ風だなんつって。その前はファンクだつってたろ。もう少し”ファンが期待するもの”を考えるんだよ。」

 

ミュ「俺は湧き出る衝動に従って曲を作る。それを気に入るヤツらがそれを聞く。それだけだよ。ジャンルなんて後付けの”型”にはまるのはゴメンだね。」

 

マネ「いや、まずはターゲットを絞るんだって。いいか?なんでもコアなファン層をまず作るんだよ。ちょっとやそっとじゃ離れていかない、ほんとにマニアなファン層をだな…」

 

ミュ「いやー、もういいって。そういうセオリー通りの俺には向いてないから。」

 

マネ「…おいおい、もう少し大人になってくれって~…」

 

 

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はい、カット!!!

 

 

お芝居は以上です。

 

 

え、今日はどういうことかって?

 

いやね、最近ブログを書いてて、日々、どうすれば検索してもらえるのか?アクセスや読者が増えるのか?を研究しているのですが、それを見てたら、なんか売れないミュージシャンの境遇に似てるな~と思えてきたわけです。

 

好きなことを表現したいんだけどそれでは売れないミュージシャン =

好きなことを書いてアクセス集まらないブログ書き(私)

みたいな。

 

どういうことか説明しますね。

 

最近のグーグル様が考える価値のあるサイトとは?SEOのトレンドは?などを調べていくと…

  • 「唯一無二の存在で、パクリではないオリジナルのコンテンツか」
  • 「その中には検索者の探している”答え”が含まれているか」
  • 「タイトルと記事の内容があっている(タイトル釣りではない)」

なんて言われています。コンテンツがオリジナルなのは当然で、検索されるには、人様の何かの答えになってないといかんということの様です。

 

またブログの読者を付けるためには、

「テーマ、ターゲットをある程度絞って書くのがよい」

なんてのもありますね。その方が同種のコンテンツがそろうのでSEO的にも宜しい、というのです。

多くの人が研究して”優良なコンテンツ”の定義がそうだと言うなら、そうなのでしょう。

 

でも。でもですね。

そんなことばっかり考えて書いてたら難しくて筆が重くなっちゃうんですよね~。

 

検索する人の効率は良くなるのだろうけど、上位に出るのは資料的なページばかりになっちゃうんじゃないのかな?記事のタイトルだって型にハマったものばかりにならないかな?

資料を網羅したサイトやテクニック・ライフハックなんかをまとめているサイトはいいけど、文学性が高いサイト、読み物として面白いサイトは「検索」からは中々人が来てくれない。

 果たして、検索ワードとその”解”が含まれる、ものだけが、存在意義のあるコンテンツなのでしょうか?誰かのぼやきだったり失敗談でも面白いものってたくさんあります。タイトルだって、パッと見はトンチキでも、文章とリンクしてなくっても全部通して読んだら「ああ、この記事タイトルを付けたのも分かるな」と思うこともあると思うんです。

でも今は、検索で見つけて貰えなければ、中々多くの人に見てもらうことはできない。良いものを作ってるけど日の目を見ないページってたくさんあるでしょう。検索者が思いつくキーワードの延長上にない、面白いコンテンツっていっぱいあるわけです。

 

そんなSEO事情とか、人が来てくれない自分のブログを憂いていたら、

売れないミュージシャンの小芝居を演じずにはいられなかったわけです。

もう何なら一曲歌う勢いですわ。

 

まあ僕の場合、駄文も駄文、コンテンツ単体で見てもちっとも優良じゃないんですがねw

それでもわずかな読者の方や見に来てくれる方が少しでも喜んでくれるように、と思って日々しこしこ書くわけです。

 

要は、今日のエントリーは「もっと俺のブログに人来てよ!」という単なるやっかみですね、ハイ。

(2000文字以上書いたけど、集約したら上の1行で済んだわw

 

以上、本日も”有用でないコンテンツ”に最後までお付きあい頂きありがとうございました。

”下積み”頑張りますぅぅ。

 

 

 

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