働き者ブログ

気を抜くとすぐサボってしまう自分に自戒の念を込めて・・・

【お仕事】僕がまったく想像もしなかった「断り方」の流儀とは??

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Photo by Horia Varlan

こんばんは。

今日はお仕事の「断り方」についてです。

本日お会いした女性の会社代表の方のお話に、とても刺激を受けたのでご紹介したいと思います。

 

私はお仕事で広告代理業だったり販売促進のコンサルもやっています。主に中小企業がクライアントで、販売に伸び悩む会社の相談を受けたりその改善とかをやります。

そんな中、お会いする中小企業の社長さんには割と我が強かったり、ワンマンで”俺流”の人も多く、そういう方はこちらの言う事や提案をあまり聞き入れてくれなかったりします。「うん、まあさ、難しい能書きはいいから、ウマいことやってよ!」といった具合です。

例えば、店舗で小売りをしている会社が「ネットで販売したい!」と言い出したとします。ただ商材によってはECサイト(ネット販売サイト)が向くかどうかは変わってくるので、一概にサイトを立ち上げるのが必ずしもベストな方法かは分かりません。

諸々考えた上で、今はこの施策を打つべきではない、という判断になった際、それを進言するのですが、”俺流”の人はもうその時は”俺流でネット販売やりたい病”にかかってしまっているのでほとんど聞き入れてくれません。「いや、それでもいい感じに何とかやってよ。」という謎オーダーになることもしばしば。

正直、心中は(ウォォォォ、こんな思考停止の客の面倒なんか見てらんないぜぇぇぇぇ)と思いつつも、そうは言えず。オブラートに包んで「これこれこうだから御社には別の選択肢があるのではないでしょうか?ニコッ)」などと言いながら何とか厄介ごとが降りかからない様に、やんわりとそして全力で制止します。同じクライアントから別の案件を貰っていたりすると、そっちは取りっぱぐれないように…などと色々とご機嫌をとりながら、面倒な事案を回避するのです。

まあ、それもお仕事だと思っているのでさほど苦痛でもないのですが、それでもこちらが本当にクライアントのことを考えて最善の方法を提案してもそれが分かってもらえないときはやはり残念な気持ちにはなります。

 

で、冒頭でご紹介した同業を営む女性社長が、そんな時どう断るか、というと。

「我々がオススメしないその施策をやった際に、”我が社に”何かのメリットがあるのでしょうか?我々の実績としても謳えない様な案件であればお断り致します」

と告げるのだそう。

 

 

…いやー、素晴らしい。これ聞いてシビれましたね。僕の中にはまったくない言葉でした。そんな断り方があるんか…!

 

「お客様は神様だ」と言う考え方を僕はあんまり持っていないのですが、それでもフリーで仕事をしていて零細の僕なんかは「案件がほしいし…」というのが先行して、知らず知らずのうち言葉をオブラートに包んで表現をしてしまっておりました。下手したらやりたくない仕事も渋々受ける時もあるわけです。そんな自分からしたら、こういう断り方は考えたこともありませんでした。

「御社のメリットになりません」ではなく「弊社のメリットになりません」。何とも痛快ではありませんか!これをビシィィッ!と言えたらどんなに良いだろう。まるでウマ味のない仕事を断るプロの殺し屋みたいです。会社を代表してて色々と守るものがあるから出てくる言葉なのでしょうか。しかもこの言葉を使っても離れないクライアントは継続して案件になる、というから大したもんです。

僕の気弱な性格からもお客さんがなるべく気を悪くしない様、普段から言い回しにもとても気遣っている(つもりな)のですが、今回のお話はとても新鮮でよい学びとなりました。代理業や請負でやっている業者側がクライアントに対し、「自社に有益かどうか」をきちんと伝えられる。本当はそうしたいと思っていてもなかなか口にできない言葉です。

これまで下手に出る営業スタイルだった僕も、言うべき時はきちんと言う、というカードを持った方が良いのかも知れませんね。今後是非参考にしたい考え方です。

 

今度上手に言える様、練習しておこうっと。

 

 

 

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