働き者ブログ

気を抜くとすぐサボってしまう自分に自戒の念を込めて・・・

「やべぇ…!定年迎えたけど人生あと60年もあるんだけど!?」~”長く”働けることのメリット~

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Photo by Nanagyei

 

こんばんは。

 

独立して特定の会社に帰属しない生き方を選んでいる理由の一つに、”生涯できるだけ長く働けるようにする”というのがある。

 

最近仕事で50・60代の人と話をすることが割とよくあるのだが、会社勤めの人と自分で商売をしている人、両方と接してみると考えていることが随分違うことがわかる。

会社員で定年前の人はその後の将来を不安視し、何とか次を探さねばという気持ちを抱えている人も多い。一方独立して事業を営んでいる人は、当然だが定年退職がないので、そういう焦りのようなものは感じられない。(もっとも自分の商売がうまく行っていないなど別の問題はたくさんあるのだが。)

会社員生活が長い人は、今の会社が倒産したり解雇されたり、またうまく行って定年まで勤められた場合でも、”その次の人生”をどうするかということを不安視しているようなのだ。転職して次の就職口を探す場合、これまでの得意先や取引業者なんかの知り合いに当たるようだが、それもポンポン決まるものでもないらしい。

かといって何か自分で商売をしよう!というのもあまり考えないようなのだ。まあ会社づとめが長ければ長かったほど、そういう働き方は思い描かないのかも知れない。そこに熱意や興味があったならば、もうとうに始めているんだろうし。

うちの父も一つの会社で38年間勤め上げ、社内でもそこそこ偉いところまで登り詰めた。僕と母と姉妹、4人の家族になに不自由ない暮らしを与え、正に一家の大黒柱であった。一度も揺らぐことのないまま定年まで働いてくれたことについては、尊敬と感謝しかない。

しかし退職後は色々と試行錯誤をしているようだった。定年を迎えたとはいえ、最近の60代は元気なのである。有り余る元気と時間を何かの仕事にぶつけたい。しかし仕事はおいそれとは見つからない。いまや30代後半での転職も難しいなんて言われている時代だ。未経験の枠では60代を採用!という会社を探すのは至難の業であろう。

そして、慣れないアルバイトを見つけてはそれに精を出していた。チラシを配ったり、スーパーのカゴを整理したり。まったく精通していない家電量販店で接客していたこともあった。

それまである会社のお偉いさんだった人が、よくぞそんなに”華麗なる転身”ができるなぁ、とその点にも感心させられたものだが、やはり色々そこには苦労があるようだった。

何せ慣れない仕事である。上司となる人だって20も30も若い”小僧”なわけだ。かつての仕事人としてはいろいろと思うところもあるだろう。しかし郷に入っては郷に従わざるを得ない。60才であってもレベル1はレベル1なのだ。

やはりそれまで長年培ってきたスキルを活かせない転職は年齢を重ねるごとに色々と困難を増してくるようだ。

 

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あと、元気をぶつける先としてだけでなく、お金の問題もある。60才で仕事が終わって余生がすぐオシマイならば、まあ貯金で食い繋げば良い。しかし最近はその後も20年続くことだって珍しくもない。

60代⇒80代の20年間というと、何やらとても先にある”おじいさん事(ごと)”でピンと来ないが、自分に近い20代⇒40代の20年間、何もしないで貯金だけで生きられるか?と聞かれたら「ああ、それはムリだわね。働かなきゃ。」と思う。

老後とはいえ20年(下手したら30年、40年)、メシだって食うし、どこかに出かけることだってしたい。生きていたらそれなりに金がかかるのだ。僕なんて125才まで生きたいと思っているので、60で仕事が終わってしまったら確実にその夢はついえるな…。

 

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とまあ、そんなこんなを考えていると、やはり自分の得意とするところで長く働けることは多分良さそうだ。定年の年齢の目安が60才だとして、人生の長さを考えるとまったくバランスが取れない。なので「定年」という規則がある会社勤めには、今のところあまり魅力を感じていない。

一方で、会社勤めでない生き方はリスクもあり、それなりに大変なことも多い。新しく事業を起こす人が9割うまく行かないとか、10年続く会社は全体の5%ぐらい、とかも耳にしたりもする。(僕なんて絶対その5%の方に入れる感じじゃなさそう。)

それでも長い人生を考えると、やってみる価値はあると思うのだ。失敗してもそれを次に活かせばいいしね。若いうちに”最低限自分と家族ぐらいの食い扶持は0からでも作れる”、そういうサバイバル能力は身に着けておきたいものだ。そして引退するタイミングも周りのルールで決められるのではなく、自分でタイミングで決めるのだ。

 

 

…って、もうそんなに若くもないんだけどね。

 

 

 

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