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働き者ブログ

気を抜くとすぐサボってしまう自分に自戒の念を込めて・・・

かつて父親の年齢がコンプレックスだった少年が、いま父の歳の頃になって思うこと

こんばんは。

 

最近皆さんは”全力疾走”してますかーー!?

 

って、えーと、これは比喩表現の話ではありません。松岡修造さん的な熱い話ではなく、本気の”走り”、Runのこと。かく言う僕はもう久しく全然全力疾走した記憶がない。他の人だって大人になって特別に何かスポーツをしていない限り、短距離走のような全力を出し切る走り方ってほとんどしなくなるんじゃなかろうか。

この前なんて、階段をちょっと上っただけで膝が痛くなっちゃう始末。なんとも情けない話だ。

さて、そんなことを考えてるうちに、昔のことを思い出したのでそれをちょっと書こうとおもう。

 

■□■□

 

僕は父が38歳のときに生まれた。その当時としては割と歳がいってから出来た子だった。なので、僕が小学校にあがり少年の物心がつくころには40代の後半にも差し掛かっていた。

見た目は若く友達のお父さん比べて、老いた印象はまったくなかったのだが、やはり友達のお父さんよりも随分と年齢が上なことが分かると、多感な少年はそれを気にしたりもしていた。

「これは何かの間違いじゃないのか?役所の届けが間違ってるとか…。」

など父の年齢を受け入れられない少年は、どうでもいいことをくよくよと気に病んでいた。

 

さて、そんな小学校時代の運動会ではお父さん対抗のリレーなるものがあった。小さい校庭を大人が全力で走る姿は少年たちにとって迫力もあり、運動会の中でも盛り上がる人気の種目だ。

競技に出るお父さんのうち、日ごろは運動をしていない人も多かったのか、セーブして走る人、足がもつれて転んじゃう人なんかも頻繁にいた。考えてみれば、その頃のお父さん世代はいまの僕と同じかそれ以上の歳。自分の感覚に照らしてみればわかるが、普段の練習なしでいきなり全力で走らないといけない場面に遭遇したら当然そうなることは予測できる。

僕にはいま子供はいないが、そういうイベントに参加することになったら恐らく例外なくろくな走りができないだろう。我が子の前でカッコいいところを見せたい、と思うも期待に応えられるとは到底思えない。

 

■□■□

 

そんな中、うちの父もその競技にでることになった。今思えば参加者をどうやって決めていたのか分からないが、強制参加ってことはないはずなので、希望者を募った際に本人も自分の意思で参加する、と言ったのだろう。参加者の若いお父さんに交じり、父の姿が見えた。

 

「あ・・・ウチのお父さんがいる…。リレー出るんだ…。もう50歳にも近いのに…大丈夫かなぁ…」

父が他のお父さんと違い歳を取っていることを気にしていた僕は、参戦する父の姿をみて気が気ではなかった。

 

 

やがてレースが始まった。走り出すお父さんたち。

何人か順番を巡り、いよいよバトンが回ってくる。父が走る番が来た。

走り出す五十路前の父。

 

 

 

お?

 

 

おおー?

 

おおお~~!!?

 

 

 

そこには予想に反し、いい感じで走る父の姿があった。ブッチギリで速い、ってことはなかったのだが、他の若いお父さんと比べても十二分にまともであった。”もも”も膝も上がっている。いまの”大人の理解”がある甘目の採点ではなく、少年の僕が見ても「父ちゃんはぇぇ!!!」と思うぐらいのものであった。

 

■□■□

 

そう、父は健康の為か、よくジョギングをしていた。それこそ僕が幼稚園のころから仕事から帰ってからや、朝早起きをしてはせっせと走りに出かけていた。そのせいもあってか、走りにはある程度自信があったようなのだ。運動会でそこそこ走れたのもその甲斐があったからだろう。

当然、自分の年齢は分かっていただろうし、息子が期待していることも分かっていたはず。まったくそんな素振りは見せなかったが、もしかしたらその日の為に密かにダッシュとかもしていたのかも知れない。

今の歳になって改めて思うが、体は年々動きが鈍くなくなってくる。30代後半の僕がそれを感じているのだから、その後はもっとそれが切実になるだろう。そんな中であれだけ走れた父に、今更ながら感謝したい。今だからそれがよく分かる。よくやってくれた!大したもんだ!(←なんでか偉そうw)

 

今度はもうすぐ僕が、父が僕を授かった歳になる。我が家の今年の目標である”子作り”に励みつつも、今のところその気配はなし。お父さんの年齢をくよくよ気にしていた少年が、それと同じ歳になっちゃうんだから、なんとも感慨深い。

だとすると…だ。次に生まれてくる我が子だって、成長したら僕と同じように「うちの父ちゃんはなんで若くないんだろう…」って気にすることだってあるわけだ…。

だったら、歳のことは仕方ないとして、せめて子供の前で颯爽と走れるように準備しておかねばいかんな…。

 

 

それには、まずは膝を治さなくっちゃな。

 

 

おしまい

 

 

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