とある町の廃校について。お化けの話じゃありません。
こんばんは。
日本の少子化&子育てのしづらさを憂いた記事がここ数日間話題になっている。
赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。 | 境治
それに乗じて、という訳ではないが最近知ったちょっと衝撃的だったことを一つ。
ここ数週間のお仕事で、学校関連の調査案件に携わっている。
そこで知ったのだが、現在日本の公立の小学校のが約2万校あるのだが、
それが地方では結構な勢いで年々減っていっているようなのだ。
少子化が叫ばれて久しく「まあ減っていくのは妥当じゃない?」とは私も思っていた。しかし、驚いたのはそのペースだ。
数値がハッキリ出ていた広島県を例にとってみる。
市町立学校の新設・統廃合等(平成25年度当初) - 広島県ホームページ
広島県の小学校の数は500校強。
そのうち平成24年度~25年度にかけ、廃校になった数はいくつあるか?
3校?
5校?
答えは29校。
廃校もある一方で、新設校も6校あるのだが、
”新設”とは名ばかりで既存のいくつかの学校が大きなところに吸収されたり、
一つにまとまっただけなので、純粋な「増加」とは言い難い。
500のうち29。5~6パーセントの学校がたった1年で、
なくなるって結構なペースじゃないか??
もちろん国の面積と児童が通える学区なんかを考慮すると、
最低限の維持される校数というものがあるだろうから、
毎年このままなくなっていくことはない。
また、日本全国でならしてみると減少のペースはもっと穏やかだ。
(ここ10年で毎年だいたい1パーセントぐらいの減少率。)
さらには、広島にかつて存在した校数が本当に必要な数だったか、
その妥当性も私には分からない。
ただそれでも、日本のとあるエリアでは、これだけの数の学校がなくなっているのだ。
数字で減少する数を目の当りにすると結構なインパクトだった。
できれば自分が巣立った学び舎は、いつまでも残っていてほしいと思うのが、
卒業生の身勝手な心情というものだが、今はもうそんなのん気なことを
言っていられる時代ではないのかも知れない。
…などと評論家ぶって少子化を憂いてみた私自身の今年の大目標が、
「子ども作ること」だったことを、たった今思い出した。。