意識の高い学生のはなし
こんばんは。
今日は都内某所のカフェで聞こえてきたかわいらしいエピソードをひとつ。
大学の先輩と後輩の会話です。
なにやら、後輩が就職の相談を先輩にしている感じでした。
後輩は大学1年生。先輩が3年生。両方男子。
近々、学生たちが社会人になったサークルのOBに話が聞ける催しが行われるようで、
先輩が後輩に「会食での大人の流儀」を教えている場面でした。
先輩「いいか、メモれな」
後輩「はい」
先輩「まずはー…名刺だな。おまえ名刺持ってるか?」
後輩「あります!持ってるっす!」
先輩「よし。」
私(…ほう、今どきの大学生は学生の時から名刺持ってんのか…)
先輩「で、名刺の交換の仕方分かるか?」
後輩「大丈夫っす!やったことあるっす!」
先輩「よーしわかった。あと、もう一度○○さんに会えるわけだから、」
後輩「はい!」
先輩「菓子折りも用意だ。これポイントな。」
後輩「菓子折っすか?」
私(え…菓子折りっすか?)
先輩「そう。菓子折りだ。2回目に○○さんに会うんだから」
後輩「はい」
先輩「『この前はありがとうございました』っていうお礼のしるしで手土産を用意するんだ」
後輩「はい。」
私(おおお。。マジかーー。)
先輩「そうるすとだな、他の学生たちから頭ひとつ、お前の印象が良くなるんだよ」
後輩「なるほど~。」
先輩「『この子はマナーができた子だ』って評価につながるワケだ」
後輩「ほほ~う!」
先輩「金額は高くなくていいからな。千円ぐらいの気の利いたやつだからな」
後輩「わかりました!気の利いたやつ買うっす!」
私(大学1年生にして、菓子折りかぁぁ。すげぇーーーー。しかも気の利いたやつ!!難易度たけぇな)
先輩「あとな、座る席はわかるか?」
後輩「わかりません!」
先輩「席には上座下座ってのがあってだな、お客様は奥、お前は一番下っ端だから手前側の末席だ!」
後輩「はい!手前に座るっす!」
先輩「で、最後に会計のときな」
後輩「はい!」
先輩「末席のところに伝票が来るから」
後輩「はい」
先輩「それが来たらウラにしたまま俺にそーっともってこい」
後輩「ウラっすか?」
先輩「そうだウラだ。表にしたら金額が見えちゃうからな」
後輩「はい!わかりました!ウラにして先輩に渡します!」
先輩「よーし。これでカンペキだ。当日遅れるなよ!」
後輩「あざっす!遅れないっす!」
…てな感じでした。
いやー、すごい。
横で聞いてて、おじさん感動しちゃいました。
何がすごいって、今の学生の就職への意識の高さ、準備の周到さ。
そして先輩の後輩への(ちょっとやり過ぎとも言える)愛溢れるノウハウ!
素晴らしいですね。
おじさん、君らの年の頃なんて、名刺持つなんて考えたこともなかったよ…。
菓子折り買うようになったのなんて去年からだよ…。
そばで聞こえてきた微笑ましい会話に、何ともほっこりしちゃいました。
是非、会食がうまくいくよう、おじさんも祈ってる!