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「会社員か、フリーランスか」の議論に終焉?~僕たちハイブリッドフリーランスをめざします~

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イントロダクション

こんばんは。

 

ワープアやらニートやら。ブラック企業や派遣切りだ、と雇用問題の話題に事欠かない昨今ですが、いま一人のフリーランスとして、”フリーランサーが最大限活きる組織”を作れないものか、と考えています。

はてなブログをやっている人はフリーの人も多いようなので、何かしらの参考になればと思い、今回は今現在画策している作戦をご紹介したいと思います

 

フリーランスのお仕事の特徴

フリーランスといえば、みなさんはどういうイメージを抱くでしょうか。実力一本で会社に縛られない自由人といった印象でしょうか。それとも孤独な”アウトロー”で社会に適合できなかった”マイノリティ”を思い描くのでしょうか?

恐らく両方の要素を兼ね揃えている気がします。私自身もフリーランスの身であるので、普段感じるフリーランスの良い点と悪い点を当事者目線でまとめてみたいと思います。

 

【営業について…×】

まずお仕事の案件をもらう為、営業活動をする時間が発生します。職種が制作よりの人でも営業的要素は付きまとうので「営業ニガテ」とかは言っていられません。継続的にお仕事をくれるクライアントが居れば良いのですが、収入を確保するため、売上を伸ばすためには外へ向けた活動が都度発生します。

それにより、日中を営業に注力していると実務が出来なかったり、夜遅く作業をしなければならなかったり、ということはよく聞く話です。また逆に営業が取れ過ぎちゃうと今度は一人でこなしきれない、ということもあります。案外一人でこなせる量の上限ってすぐに来るんですよね。

 

【金額について…×】

またフリーの弊害として金額の大きさもあるかと思います。企業と比較して”個人”の場合値踏みされることも多いでしょう。会社の様に抱えているものがないので間接的な費用がないと判断されるのか、はたまた足元を見られているのか。たとえアウトプットのレベルが同じでも金額が安く見積もられることは多くあるのではないでしょうか。

 

【組織に属さないことの功罪…△】

出勤や上司への気遣いがないので、業務以外の間接的なストレスが少ないのはとても良いところです。私は通勤ラッシュの疲労や、性格が合わない上司との軋轢とかはとても不毛なことだと思っているので、その点は面倒ごとがなくて良いですね。一方、一人で作業をしていると外からの情報を得る機会が少ない、ということはいつも不安に思っています。打ち合わせや軽い雑談でも人とコミュニケーションすることでたくさんのインスピレーションをもらうことがあります。こういう時は本当に人とのコミュニケーションの大切さを感じます。やはり一つ屋根の下に人が集まって仕事をするということには大いにメリットがあるようです。クラウドサービスでもスカイプでもFacebookでも、今ある便利なツールはできるだけ使うようにしてはいますが、やはり同じ場所に集まって作業をすることのアドバンテージはとても大きいように思います。

 

【保障らしきものが一切ない…×】

会社組織に所属することで、福利厚生などがあるところは日常の業務以外にいろいろな恩恵を受けられます。”有給休暇”も”家賃補助”はもとより、”交通費の支給”でさえも横で見ている私たちからは羨ましく見えるものです。フリーランスは個人である以上、その辺の保障が一切ありません。当座の生活以外にも貯蓄するなりして、自分でセイフティネットを敷かなければなりません。

 

【自分で判断できる…〇】

これはフリーランスの醍醐味ですね。すべての判断を自分でできる。設備投資で稟議待ちになることもなければ、経費処理に経理のご機嫌をうかがう必要もない。案件の取捨選択も全部自分で決められます。自分の得意で好きなことに重点を置けること、やりたくない仕事をNoといえることは、ストレスがなくて良いのではないでしょうか。平日休みも、休日返上で働くのも自分で采配できるのもとても快適です。

 

【社会的信用…△】

個人はやはりこの部分も弱いですよね。いまは1円で株式会社ができる時代ですが、法人格でないと取引できない、という企業もまだ多いようです。現金を大きく一時期建て替えるような時も零細の個人だと弱かったりもします。(まあこれは法人でもお金がなければ対処できませんが)

 

フリーランサー同士のつながり…×】

個人で自宅での作業に忙殺されていると、横のつながりができにくいです。クラウドソーシングサービスも色々世に出ておりますが、クライアント企業とフリーランサーの接点の充実は色々整いつつあるのかもしれませんが、フリーランサー同士の横のつながりを持つ機会ってまだまだ弱いのかなぁ、と。

 

 

目指すは”ハイブリッドフリーランス

フリーランスの特徴はざっとこんな感じかと思うのですが、それらを踏まえ、いま5-6人のフリーランサーと一つの場所で協業することを考えています。目指すは”ハイブリッドフリーランス”。フリーと会社員のいいとこどりというわけです。最大の特徴である”自由である”ことを活かし、機動性は高くもちながら、弱点である営業面・金額面・共有の場所を補っていく。うまくいけば夢のフリーランス生活が送れるのではないでしょうか。後ろ向きな義務感やしがらみを排除して個々のパフォーマンスが発揮できる場所を描いています。

 

・オフィスを借りてみよう!!

場所を共有することにメリットがあると判断したので、まずどこか事務所を借りることにしました。家賃も集まるメンバーで負担します。身銭を切って家賃を負担する以上、自宅で作業をするよりも実りのある場所にしようと各自が思うはずなので、前向きな空気の部屋が作れるはずです。まんが道の”トキワ荘”の様になるといいな、と。

ただ、事務所用のビルだと入るときの保証金が高かったり、法人格でないと入れなかったりするので、できるだけ持ち出しが少なくて済む物件にしようと思っています。

 

・営業活動は相互補完

案件は原則的に自分の分は自分で確保することにします。お互いに雇用の義務は発生しませんが、メンバーに振れるものがあれば共有することにします。またメンバーの個性を十分把握し、なるべく大きな案件にできるように営業をかけることにします。

作業に追われ営業ができない時間は外のメンバーが補完することで、仕事に空きができてしまうことを防ぐことが出来ます。

 

・金額面

これまで自分の専門領域だけでは大きく金額を取れなかったところを、メンバーと協業することで、企業が出す金額と同等で請求できるようにします。表向きは一つの組織、一つの名刺をもって活動し会社という体で見せた方が良いでしょう。

 

・職位は並列で

全員が好きな意見を言えるフラットな環境にする。今想定しているメンバーは30代~50代で職種も様々ですが、職位による序列はなしで言いたいことは言える環境を作って行こうと思っています。

 

・うまくいかなかった時のリスク

今のメンバーは気心が知れており、これまでも何年か一緒に仕事をしてきたので気が合わなかった場合の心配はあまりしていないのですが、それでもまずは”できるだけ身軽にスタートしてみる”ということで会社化せずに場所だけ共有しようという事にしています。3か月か半年後に継続するのか、それとも解散するのかはジャッジしたいと思います。

 

・共通の事業

フリーランサーで制作よりの職種の人だと受託でお仕事を受けることが多いと思います。今我々のメンバーもそんな感じなのですが、せっかくスキルを持った人間が集まるからにはクライアントからもらう仕事ではない、自分たちの事業・サービスをつくろうと思っています。(この辺はまだ試案中です)

 

まとめ

いま考えている構想はこんな感じです。”ハイブリッド”なんてカッコ良く言ってみたけど、要はフリーランサーが一か所に集まって仕事するってだけのことなんですけどね。今後の展望はまだ未知数なのですが、とりあえず自分たちの仕事を各自で持っているメンバーなので、立ち行かなくなるリスクも少なく、楽しく始められるかと思ってます。恐らく寄り合うメリットの方が大きい。

中核になるメンバーでうまく進めれることが分かれば、より多くのフリーの人を繋げ強固なチームを作っていきたいと、と考えています。職種も徐々に増やしたいと思います。

今後の進捗は追ってまた報告したいと思います。

 

 

 

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